宮城県の「せり鍋」

宮城県は牛タン・ずんだ・笹かまなど、名物の多いですが、そんな宮城県の冬グルメの定番として知名度を上げているお鍋が「せり鍋」です。
根っこの付いたせりをたっぷりと入れるのが特徴の鍋で、もちろんこの根の部分まで食べてしまいます。

東日本大震災ののち地域復興を意を込めて、広まった料理方法で新しい名物として人気を博しています。

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宮城県にしかない「せり」が主役の「せり鍋」

引用:名取市観光物産協会

ケンミンショーでも紹介されたという宮城の郷土料理「せり鍋」。春の七草でも知られる「セリ(芹)」が主役のヘルシーな鍋です。
そもそも宮城県は名取市を中心にセリの名産地です。
そんな名物のセリを葉・茎・そして根っこまでたっぷり入れたせり鍋はその美味しさのあまり、ここ数年で仙台を中心に広がった比較的新しいご当地グルメなのだそうです。

せり鍋の時期

せりはセリ科の多年草で、「春の七草」や「七草がゆ」として親しまれています。

セリは、冬(11月~3月頃)にかけてが出荷時期となっています。

根までいただくセリ鍋は、新鮮なせりであることが必須。ゆえに、いただける季節はほぼ冬に限られています。

せりの旬は、七草がゆの時期を含む冬から春先にかけてです。
全国区では2月〜4月の時期が旬なのですが、東北産だけは冬の11月が最盛期なんです。

ほぼ周年で生産されていますが、9月~3月出荷の「根せり」と4月~6月出荷の「葉せり」に分類しています。
新鮮なせりは、生でも美味しくいただけます。

発祥と食べられる地域

生産量全国トップの生産量を誇る宮城県ですが、その約8割をまかなっているのは名取市です。
ここで生産されるせりは「仙台せり」と呼ばれるブランド品種です。
1620年には自生のせり農業が、1770年にはせり栽培の普及が始まったと言われています。
そんなせりを使ったせり鍋は、仙台駅近くの「いな穂」という小料理屋さんが発祥と言われています。
今では、仙台市内周辺の料理店では扱うお店がたくさんあります。

美味しく食べるポイント

お出汁は醤油・みりん・酒などで味付けされた鶏ガラべースのものや鰹、昆布などさまざまです。
せりのほかには、白ねぎ・ごぼう・鶏肉や鴨肉などが具材として使われます。
お鍋のしめは、定番の雑炊や中華麺にうどん、せり鍋ならではのお蕎麦も人気です。

ポイント:1

引用:名取市観光物産協会

せりは煮すぎず、歯応えがあるくらいで食べる。せり根を先に堪能しましょう。20秒くらいさっと茹でる感じで。
※香りの強い具材は、せりの風味を損ないますのでご注意ください。

ポイント:2

引用:名取市観光物産協会

葉や茎は、しゃぶしゃぶ感覚でお召し上がりください。シャキシャキ歯ごたえがとても美味しいです!

ポイント:3

引用:名取市観光物産協会

最後は豆腐や白菜、ネギや麸などお好みの具材を入れて楽しみましょう。
締めにうどんやおじやもおすすめです!

さいごに

東日本大震災ののち地域復興を意を込めて、広まった料理方法で新しい名物として人気の「せり鍋」。

せりの根っこまで食べる珍しい鍋。
宮城で実際にぜひ、食べてみてください。

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